傷の処置

皆様こんにちは!!
いどばた接骨院の福里です。

長かった梅雨も明け、あの降り続いた雨が嘘のような晴れ間が見えますね!!
やはりスッキリ晴れた空の方が気分も良くなり、お日様の大切さが身に染みわたりますね!!
気温は非常に高いので、皆様も熱中症だけは注意して下さいね!!

さて、今回の本題です。
晴れ間も増えたことで、転んだりして擦り傷を作ってくる方が増えてきました。

誰しも擦り傷ぐらいなら、経験はあるかとは思います。
この擦り傷の治し方もここ10年で変わってきました。

私が学生の頃は傷を負ったら消毒して放置する事がほとんどでした。
この消毒は傷口が化膿してしまわない様にやっていたのですが、現代では消毒は行いません。
消毒液では、完璧に細菌を無くすことが出来ない事と、多少菌が残っていても治る事が判明した為です。
もちろん傷口は清潔にしなくてはならないのですが、水道水や生理食塩水で洗い流す事は大切です。

また、以前は傷口には直接ガーゼを当てていましたが、これもNGです。
本来傷の治りが一番良い状態と言うのは、湿潤環境(湿った状態)である事です。

ガーゼを直接傷口に当てると、ガーゼを巻き込む形で痂皮₍かさぶたの事)が出来てしまい、ガーゼの交換の度に痂皮がはがれまた新たに出血してしまいます。

これでは治るのも遅くなってしまうのです。
それでは、今はどう処置をしているのかと言うと、小さい傷なら湿潤環境が保たれる絆創膏が市販でも売っています。

範囲の広い傷に対しては、サランラップが有効です。
これは実際にラップ療法と呼ばれるもので、傷口に直接サランラップを当て、その上から滲み出る体液を吸い取る為にガーゼを当てるのです。
サランラップは傷口にはくっつかないので、湿潤環境が保たれるのです。
自宅でも出来ますので、もしケガをする事があれば思い出して頂けると役に立つかと思います。

それでは今回はここまでとさせて頂きます。
ありがとうございました。