腸腰筋って知っていますか?

皆様こんにちは!!
いどばた接骨院の福里です!!

昨日,一昨日と十二月とは思えない程の暖かさで大変過ごし易かったですね!!
また今日あたりから一気に気温が下がっていくようですから,急な運動や寝起きに注意して下さいね!!

さて,今回は最近の患者様の症例です!!
中学生の男性で右股関節に起床時や歩行時に痛みがあって来院。
活発にスポーツをやっている様で,まずは全身チェックしてみたところ,骨盤の歪みから足の長さも違い,背中の筋肉のつき方もバランスが悪く,背中の高さも違っていました。
筋肉も背中~腰にかけてがかなり張っていました。
問題の股関節には周囲の筋肉に張りがあるものの,関節自体に引っかかりや可動域の制限も見られませんでした。

股関節の痛みについては,股関節周囲の筋肉の張りとそのさらに原因である,腰からの影響が強い様です。

実際にその日は,背中から下の筋肉を手技でほぐす事で,本人はかなり楽になった様子でした。
次回に来院した時も,朝起きた時の痛みが治まりました!!と言って頂けました。
さすがは十代ですね!!
回復が早いです。

ですがまだ腰,股関節周囲には張りが残っているのと,背骨と骨盤の歪み自体は残っていますので,こちらは少しずつ時間をかけて体に正しい姿勢を覚えこませる必要があります。

今回は股関節と腰から痛みがきていましたが,一見何も関係が無いような場所に見えますが,腰と股関節は結構関係性が深いのです!!

ここで大切な筋肉が腸腰筋と呼ばれる筋肉です。
文字通り腸骨(骨盤を形成する骨の一つ)と腰に付いている筋肉です。
さらに細かく分けると腸骨筋と大腰筋を合わせたもので,背骨と腸骨から大腿骨(太ももの太い骨)にくっついている筋肉です。

背中側からお腹側へと前に向かって走行している筋肉で,股関節を曲げる動きや足を外側に向ける動きをする筋肉です。
また,深い所を走っていますので,ピンポイントで治療するのが難しい筋肉でもあります。
この筋肉を中心としてさらにその周りの筋肉まで張ってしまったのが今回のケースですね!!

中々耳慣れない筋肉の名前ですが,この筋肉が影響して股関節に痛みがある患者様は非常に多いです。
治療も状態によっては時間がかかる場合もありますので,似たような症状の方はお早めにご相談下さいね!!

それでは今回はここまでとさせて頂きます。
ありがとうございました。