骨折後の拘縮

皆様こんにちは!!
いどばた接骨院の福里です。

最近は日が落ちるのは早くなってきましたが,日中の暑さはまだまだ厳しいものがありますね・・・
朝晩との気温差も出てきてぎっくり腰になりかけている方もいますので,そうなる前に対処していきたいものですね!!

さて,今回の本題です。
数ヵ月前に骨折をして現在リハビリ中の学生からの質問で何故骨がくっついたのに動かなくなるのですか?
といった質問がありました。

骨折の治療法として,骨がある程度までくっつくまでは支えをいれて包帯で巻き安静にします。
この安静にするという事が動かなくなる最大の原因ですね!!

骨はくっつくけどその周りは使わなくなることで,痩せ細っていき固まってしまうのです。
では痩せ細らせない様に折れていても動かし続ければ良いのかと言うとそうでもないのです。
痩せ細った周りの筋などは動かせば戻りますが,骨はくっつくまではしっかりと安静にしていないとしっかりくっついてくれないのです。

骨折はまた新たに骨が出来てくっつきますが,これが筋肉や靭帯といった軟部組織だとまた話は変わっていきます。
筋肉などの場合は,非常に軽微な損傷は除いて完全に断裂したりしてしまうとくっつくのに同じ筋組織にはなりません。

修復の過程で膠原繊維(こうげんせんい)といった組織に変わって切れた部分を穴埋めしてくっつきます。
筋肉ではないので,伸び縮みしにくく硬い感触になります。
この組織も馴染ませる様に動かしていけばある程度まで柔らかくなります。
ケガをした時にリハビリが必要なのはこういった理由があるからです。

どちらにせよ使わなければ固まってしまうし,固まってしまったらそれをもとの動きが出来る様にリハビリしなければいつまでたっても動かないままなのです。
中には無理矢理自分の力で動かす方もいますが,中々出来るものではないですしあまり無茶をしすぎると別の組織を壊しかねないので,そこは専門機関を頼ってくださいね!!

それでは今回はここまでとさせて頂きます。
ありがとうございました。